熊谷さんの作品スコットランドの美大に進学し、「唯一無二であれ」と教えられた熊谷さん。吹きガラスとステンドグラスを両方やる人はいない。その思いつきの結果、現在は吹きガラスを用いたステンドグラスの制作に励んでいます。
特に量産しづらい金を発色するものをはじめとした複数の色の組み合わせや、丸などの変わった形を用いた、量産しにくい手法とステンドグラスとの組み合わせが特徴的な熊谷さんの作品。作る際には、サンドブラスト、レンズ、角度によって色が変わる光学ガラス、吹きガラスなどを使い分け、日々試行錯誤しながら新しいものを生み出しているそうです。 また、ステンドグラスで立体的なものを表現する人はあまりいないという気付きから、吹きガラスをする人が建築を始めたら面白いかもしれないと思った熊谷さんは、ガラスと建築の組み合わせを編み出しました。元は駐車場だった工房の横の土地。ただのお金儲けはつまらない。そこで、建築申請のいらない10平米の小屋Canariを、自らの手で建てました。 世の中にまだ存在しないものを生み出してみたい。自分が持っているものを生かし、既存の手法を工夫する柔軟性が大切。「あったらいいな」を現実にする行動力を重んじる熊谷ガラス工房では、現在、また新たな作品に挑戦しているそうです。鮮やかな装飾が施された「フローラル・ドリームキャッチャー」のワークショップも近々開催予定だと、熊谷さんは話しました。
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熊谷周二さんArchivesCategories |